玉座への道 絹の女帝 第三部 (文庫)
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内容(「BOOK」データベースより)
妖艶な女シャーマン、ヤルパの身体の虜となってしまった五防。忽然と姿を消したウマラを想いながらも、ヤルパのもとを去ることができずにいた。一方、トルファンでは、突厥人に誘拐された翠月を取り戻すべく、端光が必死に策をめぐらせていた―。次の皇位を狙う武照、はなればなれになった恋人たち、そして歴史をも揺るがす仏教三派和平の行く末は…。西域ファンタジイ『絹の女帝』三部作、息もつかせぬ、完結篇。
トリスタン・イズー物語 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
愛の秘薬を誤って飲みかわしてしまった王妃イズーと王の甥トリスタン。この時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる。ヨーロッパ中世最大のこの恋物語は、世の掟も理非分別も超越して愛しあう“情熱恋愛の神話”として人々の心に深くやきつき、西欧人の恋愛観の形成に大きく影響を与えた。
女帝 わが名は則天武后 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
七世紀、唐の時代。太宗の後宮に一人の少女が入った。
平民生まれで何の後ろ盾もない少女には、皇帝の寵を争うつもりもなかった。だがもって生まれた才気と天運によって、彼女は皇后に、そしてついには玉座へ上る──。 中国四千年の歴史上、皇帝の座に就いた唯一の女性、則天武后。冷酷な悪女として知られるが、それは後世の歴史家によって捏造されたものだという。真実の彼女は、妻として皇帝を支え、利権にしがみつく官僚と闘い、数々の改革を成し遂げた名君だった。 その武后のモノローグで物語は語られる。
人でありながら神になるとは、いかなることなのか?
絶対的な権力を手にした者に、愛は可能なのか?
「天よ、なぜこの私だったのか──」 広大な帝国の未来を委ねられた彼女は、幾度となく天に問いかける。天命に翻弄され、孤高の玉座についた一人の女性の痛切なる叫びが切ない。武后の語りを読み進めるうち、女帝であることの圧倒的な孤独と、自らの運命を生きることの哀しさと、限りある人生にとって歴史とは何なのかという問いかけが、胸にせまるだろう。 世界的ベストセラーとなった『碁を打つ女』(早川書房)の著者による最新作。詩情あふれる簡潔な文体は、壮大な歴史を語るにふさわしい。そして奇跡のように美しく切ない。
内容(「BOOK」データベースより)
時は七世紀、唐の時代。一人の少女が後宮に入った。そこは一万人の女たちが皇帝の寵を争い、陰謀と嫉妬が渦巻く世界。だが天運は彼女とともにあった。何の後盾もない平民生まれの少女は、死の淵から救い出され、権力の中枢へと導かれた。皇后に、そしてついに玉座へ上る。天は、彼女に広大な帝国の未来を委ねたのだ。絶対的な権力を持つことの、圧倒的な孤独。そのとき、彼女は何を思うのか―中国四千年の歴史上、唯一の女帝、則天武后。後代の歴史家によって冷酷無比な悪女と貶められ、皇帝であったことすら否定されてきた。その偽りの正史に挑み、転落と再生をくり返した武后の波乱の生涯を、詩情あふれる簡潔な文体で描き上げる。フランスでベストセラー、世界20カ国で翻訳された気鋭の中国人作家の最新小説。
ペスト (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カミュ
1913‐1960。アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、’51年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。’57年ノーベル文学賞受賞。交通事故で死去
宮崎 嶺雄
1908‐1980。東京生れ。東京帝大心理学科中退。岸田国士に師事、バルザック、サンド、メリメ、カミュ等、多くの仏文学を翻訳紹介。’41年、フランス文学賞受賞。戦後創元社編集長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
十五少年漂流記 少年少女世界名作の森〈3〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
嵐に遭い南太平洋を漂流したヨットは、ついに海岸に打ち上げられた。ヨットに乗っていたのは、十五人の少年たちだけだ。彼らは見知らぬその地で、生きていくため、そしていつかは故郷へ帰るため、一人一人が持てる力のすべてを出し合い、さまざまな困難に立ち向かっていく。ヴェルヌが若き読者に贈る勇気と情熱に満ちた不朽の冒険小説。
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内容(「BOOK」データベースより)
嵐にまきこまれ、無人島に流された15人。ほら穴をすみかにし、道具をつくり、大統領を決める。少年たちの行く手には…。
未来のイヴ (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
輝くばかりに美しく、ヴィナスのような肉体をもつ美貌のアリシヤ。しかし彼女の魂はあまりに卑俗で、恋人である青年貴族エワルドは苦悩し、絶望していた。自殺まで考える彼のために、科学者エディソンは人造人間ハダリーを創造したが……ヴィリエ・ド・リラダンの文学世界を鏤骨の名訳で贈る。正漢字・歴史的仮名遣い。解説=窪田般彌
さかしま (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
三島由紀夫をして“デカダンスの「聖書」”と言わしめた幻の名作が待望の文庫化。ひとつの部屋に閉じこもり、自らの趣味の小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサントの数奇な生涯。澁澤龍彦が最も気に入っていた翻訳。
内容(「BOOK」データベースより)
「生産」を至上の価値とする社会に敢然と反旗を翻し、自らの「部屋」に小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサント。渋沢龍彦が最も愛した翻訳が今甦る。
なしくずしの死〈上〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
反抗と罵りと怒りを爆発させ、人生のあらゆる問いに対して〈ノン!〉を浴びせる、狂憤に満ちた「悪魔の書」。その恐るべきアナーキーな破壊的文体で、二○世紀の最も重要な衝撃作のひとつとなった。待望の文庫化。
内容(「BOOK」データベースより)
『夜の果てへの旅』の爆発的な成功で一躍有名になった作者が四年後の一九三六年に発表した本書は、その斬新さのあまり非難と攻撃によって迎えられた。今日では二十世紀の最も重要な作家の一人として評価されるセリーヌは、自伝的な少年時代を描いた本書で、さらなる文体破壊を極め良俗を侵犯しつつ、弱者を蹂躙する世界の悪に満ちた意志を糾弾する。
失われた時を求めて〈6〉第三篇 ゲルマントの方〈2〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
発作を起こした祖母が、まるでうら若い娘のような姿で息を引きとる(第三篇2 第一章)。パリのアパルトマンに、以前とくらべて明らかに変化し成熟したアルベルチーヌが、不意に語り手を訪ねて来る。このころ、語り手は夜会でゲルマント公爵夫人と言葉を交したり、また夕食に招かれたりするようになる。こうして、パリの社交界で最も輝かしい存在に近づいた語り手に、華やかだが滑稽で醜い上流社会の人たちの生態が見えてくる(第三篇2 第二章)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プルースト,マルセル
1871.7.10‐1922.11.18。フランスの作家。パリ近郊オートゥイユに生まれる。若い頃から社交界に出入りする一方で、文学を天職と見なして自分の書くべき主題を模索。いくつかの習作やラスキンの翻訳などを発表した後に、自伝的な小説という形で自分自身の探究を作品化する独自の方法に到達。その生涯のすべてを注ぎ込んだ大作『失われた時を求めて』により、20世紀の文学に世界的な規模で深い影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
迷路のなかで (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
おなじ外観の家が続く雪に塗りこめられた街の迷路をさまよう敗残兵の姿と、「ライフェンヘルスの敗戦」と題された絵の場面とが交錯し、物語は複雑な軌跡を描きながら展開回帰をくり返す。兵士は銃撃をうけ、居合わせた医者に介抱されながら死ぬが、意表をつく結末が控えている。執拗なまでに幾何学的な描写によって独特の世界を構築し、ヌーボー・ロマンの旗手となったロブ=グリエの代表作。